ベトナム統計局にある興味深いデータを分かりやすく皆さんにお伝えする【ベトナム何でも統計局】。
今回はベトナムの合計特殊出生率に焦点を当てていきたいと思います!
日本のデータと比較しながら細かく見ていきたいと思いますので、最後までお付き合いください!!
1.ベトナムの合計特殊出生率
合計特殊出生率とは、一人の女性が出産可能とされる15歳から49歳までに産む子供の数の平均のことを言います。
2019年のベトナムの合計特殊出生率は2.09でした。
簡単に言うと「ベトナムの女性は1人平均2.09人の子供を産む」ということです。
一方日本の合計特殊出生率は2019年時点で1.36でした。
男女1人ずつの2人から子供は生まれるので、単純計算で合計特殊出生率が2.0を下回ると人口は減少していきます。
日本の人口の減少具合がこの数値からも読み取れます。
1.1 合計特殊出生率の推移(グラフ)
次にベトナムと日本の合計特殊出生率の推移をグラフで見ていきましょう。

| ベトナム | 日本 | |
|---|---|---|
| 2007 | 2.07 | 1.34 |
| 2008 | 2.08 | 1.37 |
| 2009 | 2.03 | 1.39 |
| 2010 | 2.00 | 1.41 |
| 2011 | 1.99 | 1.39 |
| 2012 | 2.05 | 1.41 |
| 2013 | 2.10 | 1.43 |
| 2014 | 2.09 | 1.42 |
| 2015 | 2.10 | 1.45 |
| 2016 | 2.09 | 1.44 |
| 2017 | 2.04 | 1.43 |
| 2018 | 2.05 | 1.42 |
| 2019 | 2.09 | 1.36 |
ベトナムの合計特殊出生率は多少の波はあるものの、平均して2点台前半で推移しています。
1950年代後半から80年段初頭にかけては6を超えていたそうです。
驚異的な数字ですよね。
日本の合計特殊出生率も近年はほとんど横ばいで推移しています。
終戦直後には4以上ありましたが、経済成長とともにその数は激減していきました。
2005年に1.26という過去最低を記録し大きな話題になりましたよね。
やはり若者の多い国の方が活気があっていいですよね。
1.2 居住地別合計特殊出生率
今度は少し詳しく、ベトナムの都市と田舎でどれほど合計特殊出生率に差があるのかを見ていきましょう。

| 都市 | 田舎 | |
|---|---|---|
| 2001 | 1.86 | 2.38 |
| 2002 | 1.93 | 2.39 |
| 2003 | 1.70 | 2.3 |
| 2004 | 1.87 | 2.38 |
| 2005 | 1.73 | 2.28 |
| 2006 | 1.72 | 2.25 |
| 2007 | 1.70 | 2.22 |
| 2008 | 1.83 | 2.22 |
| 2009 | 1.81 | 2.14 |
| 2010 | 1.77 | 2.11 |
| 2011 | 1.70 | 2.12 |
| 2012 | 1.80 | 2.17 |
| 2013 | 1.86 | 2.21 |
| 2014 | 1.85 | 2.21 |
| 2015 | 1.82 | 2.25 |
| 2016 | 1.86 | 2.21 |
| 2017 | 1.77 | 2.19 |
| 2018 | 1.75 | 2.22 |
| 2019 | 1.83 | 2.26 |
2000年代のデータでは都市では平均して1.8程度、田舎では平均して2.2程度の合計特殊出生率でした。
やはり田舎の方が合計特殊出生率が高いです。
1.3 省別合計特殊出生率
ベトナムの合計特殊出生率をより詳しく見ていくために、今度は省別でみていきましょう。
ベトナムには64の省が存在します。
ハータイ省のみデータがありませんでしたので、合計63省のデータをまとめました。
| 省別合計特殊出生率(2019年) | |
|---|---|
| ハーティン | 2.83 |
| ゲアン | 2.75 |
| イエンバイ | 2.74 |
| ナムディン | 2.74 |
| コントゥム | 2.74 |
| ディエンビエン | 2.72 |
| ライチャウ | 2.68 |
| ダクノン | 2.68 |
| フート | 2.57 |
| タインホア | 2.54 |
| バクニン | 2.53 |
| クエントゥアン | 2.51 |
| ザーライ | 2.49 |
| ハイズオン | 2.48 |
| ハザン | 2.47 |
| ニンビン | 2.46 |
| クアンチー | 2.45 |
| ソンラ | 2.44 |
| ラオカイ | 2.44 |
| ハーナム | 2.44 |
| タイビン | 2.43 |
| クアンビン | 2.43 |
| カオバン | 2.43 |
| フンイエン | 2.40 |
| ビンフック | 2.39 |
| ダクラク | 2.37 |
| フエ | 2.34 |
| ホアビン | 2.34 |
| バクザン | 2.31 |
| クアンナム | 2.27 |
| ビンフオック | 2.27 |
| クアンニン | 2.24 |
| ハノイ | 2.24 |
| ラムドン | 2.20 |
| ハイフォン | 2.20 |
| ビンディン | 2.20 |
| タイグエン | 2.14 |
| バックカン | 2.14 |
| クアンガイ | 2.13 |
| ランソン | 2.13 |
| フーイエン | 2.11 |
| ニントゥアン | 2.09 |
| チャービン | 1.96 |
| ビントゥアン | 1.91 |
| ドンナイ | 1.90 |
| ダナン | 1.88 |
| ブンタウ | 1.87 |
| ベンチェー | 1.86 |
| キエンザン | 1.85 |
| アンザン | 1.85 |
| ハウザン | 1.83 |
| ティエンザン | 1.82 |
| ヴィンロン | 1.81 |
| ロンアン | 1.80 |
| カーマウ | 1.80 |
| ソクチャン | 1.79 |
| ドンタップ | 1.78 |
| カインホア | 1.77 |
| カントー | 1.66 |
| バックリエウ | 1.61 |
| ビンズオン | 1.54 |
| タイビン | 1.53 |
| ホーチミン | 1.39 |
ホーチミンの合計特殊出生率がダントツで低く出ています。
ホーチミンはかなり人口が多いので、ホーチミンを除けばベトナム全土の合計特殊出生率はグンと上がるかもしれません。
2016年のデータではありますが日本の都道府県で一番合計特殊出生率が高かったのは沖縄県の1.95、一番低かったのは東京都の1.24でした。
まとめ
多少の波があるものの、2前後をキープし続けているベトナムの合計特殊出生率。
これからも徐々に人口は増えていきそうです。
勢いあるベトナムの今後に注目です!





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