ベトナム語の人称代名詞を覚えよう!【挨拶の際に超重要】

文法
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ベトナム語の勉強は順調に進んでいますか?

はい!
昨日「Tôi(私)」と「Bạn(あなた)」という単語を覚えました。

素晴らしい!
でも、「あなた」や「わたし」には他にも言い方があるって知っていますか?

え?「Tôi」と「Bạn」だけじゃないの?

ベトナム語の人称代名詞は年齢によって変えていかないといけないんですよ。

人称代名詞?
年齢によって?

1から解説しますから安心してください!

ということで今回はベトナム語の「人称代名詞」について解説していきます。

1から解説していきますので、そもそも「人称代名詞」が何かわからない方もぜひ最後まで読んでみてくださいネ!

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1.人称代名詞とは

1.1 そもそも人称代名詞って?

「そもそも人称代名詞ってなんだっけ?」
「確か中学校の英語の授業で習ったような…」

こんな方も多いのではないでしょうか?

人称代名詞とは「人物を指し示す代名詞」のことを言います。
わかりやすく日本語で例を挙げると、「わたし」「あなた」「彼」「彼女」などがあります。

人を名前で呼ぶ代わりに別の言葉で代替しているため、このような言葉をまとめて「人称代名詞」と呼ぶのです。

1.2 一人称・二人称・三人称

人称代名詞を勉強するうえで押さえておかなければならない概念として、「一人称・二人称・三人称」があります。

一人称とは「わたし」や「わたしたちのように話し手を指す代名詞です。

二人称をは「あなた」や「あなたたちのように聞き手を指す代名詞です。

三人称とは「彼」や「彼女」、「彼ら」、「彼女ら」のようにその場にいない、いわゆる第三者を指す代名詞です。

一人称わたし、私たち
二人称あなた、あなたたち
三人称彼、彼女、彼ら、彼女ら

今後の話を進めていくうえで非常に重要な概念になりますので、しっかりと覚えておきましょう!

1.3 単数形と複数形

次に単数形と複数形という概念を紹介します。

単数形とは、「わたし」や「あなた」、「彼」、「彼女」のように1人の人物を指す場合に使われる言葉になります。

一方複数形とは、「わたしたち」や「あなたたち」、「彼ら」、「彼女ら」のように複数の人物の集団をさす場合に使われる言葉です。

単数形と複数形
単数形わたし、あなた、彼、彼女
複数形わたしたち、あなたたち、彼ら、彼女ら

ここまでの話を一度表にまとめてみます。

人称代名詞の分類
単数複数
一人称わたし
一人称単数形
わたしたち
一人称複数形
二人称あなた
二人称単数形
あなたたち
二人称複数形
三人称彼、彼女
三人称単数形
彼ら、彼女ら
三人称複数形

上の表にあるように、「わたし」は話し手を指す代名詞である「一人称」であり、かつ一人の人物を指しているため、「一人称単数形」と呼ばれます。

一方「あなたたち」は聞き手を指す代名詞である「二人称」であり、かつ複数の人物の集団を指しているため「二人称複数形」と呼ばれます。

同様に「彼」は「三人称単数形」、「彼女ら」は「三人称複数形」ということになります。

以上、人称代名詞の復習を終えたところで、次からはベトナム語の人称代名詞を見ていきましょう!

2.ベトナム語の人称代名詞

2.1 一人称

2.1.1  一人称単数形(わたし)

ここで紹介するのは「一人称単数形」なので、意味はすべて「わたし」になります。
言い換えると自分のことをどう呼ぶかということになります。

相手の年齢によっておおよそ9つの言い方を使い分けます。

一人称単数形
Cháu(チャウ):自分が相手の子供か、それより下の世代の場合
Em(エム):自分が相手の弟や妹と同世代の場合
Mình(ミン):自分が相手と同世代の場合
Anh(アイン):自分が相手の兄や姉と同世代の場合(男性のみ使える呼称)
Chị(チ):自分が相手の兄や姉と同世代の場合(女性のみが使える呼称)
(コー):自分が相手の両親世代の場合(女性のみが使える呼称)
Chú(チュー):自分が相手の両親世代の場合(男性のみが使える呼称)
Bác(バック):自分が相手の両親よりも少し上の世代の場合(男性のみが使える呼称)
(バー):自分が相手の祖父母と同世代の場合(女性のみが使える呼称)
Ông(オン):自分が相手の祖父母と同世代の場合(男性のみが使える呼称)

男性のみが使えるもの、女性のみが使えるもの、男女ともに使えるものがありますので、注意が必要です。

相手の年齢を考えて自分の呼称も変えていくことが、自然なベトナム語を話せるようになるうえで非常に大切です。

あれ?
どうして「Tôi」がないの?

「Tôi」には確かに「私」という意味がありますが、少し堅い表現ですので日常的に使われているわけではないんです。

なるほど!
日本語でいうところの「わたくし」みたいなものか。

2.1.2 一人称複数形(わたしたち)

「一人称複数形」の場合、意味はすべて「わたしたち」になります。

一人称複数形
Chúng ta(チュンター):(聞き手も含む)わたしたち
Chúng tôi(チュントイ):(聞き手を含まない)わたしたち

厳密にいえばこの他にも言い方はありますが、まずはこの基本の2つをおさえておきましょう。

2.2 二人称

2.2.1 二人称単数形(あなた)

「二人称単数形」の意味はすべて「あなた」になります。
言い換えると相手のことをどう呼ぶかということになります。

一人称単数形の逆と考えると分かりやすいです。

二人称単数形
Cháu(チャウ):相手が自分の子供か、それより下の世代の場合
Em(エム):相手が自分の弟や妹と同世代の場合
Bạn(バン):相手が自分と同世代の場合
Anh(アイン):相手が自分の兄や姉と同世代の場合(男性に対してのみ使える呼称)
Chị(チ):相手が自分の姉や兄と同世代の場合(女性に対してのみが使える呼称)
(コー):相手が自分の両親と同世代の場合(女性に対してのみが使える呼称)
Chú(チュー):相手が自分の両親と同世代の場合(男性に対してのみが使える呼称)
Bác(バック):相手が自分の両親より少し上の世代の場合(男性に対してのみが使える呼称)
(バー):相手が自分の祖父母と同世代の場合(女性に対してのみが使える呼称)
Ông(オン):相手が自分の祖父母と同世代の場合(男性に対してのみが使える呼称)

ベトナム語で会話をするときには、Anh や Chị を使うのが無難です。
相手の年齢を低く見積もりすぎて Em を使うのも失礼ですし、相手の年齢を高く見積もりすぎて Cô や Chú を使うのも失礼だからです。

なるほど。
迷ったら、男性に対しては「Anh」、女性に対しては「Chị」を使えばいいんだ。

そういうことです!

2.2.2 二人称複数形(あなたたち)

Các + 人称代名詞

「二人称複数形」の意味はすべて「あなたたち」になります。

各単数形の人称代名詞の前に「Các(カック)」をつけることによって二人称複数形に変形することが出来ます。

例を見てみましょう。

  • Các chị(カック チ):あなたたち(お姉さんたち)
  • Các cô(カック コー):あなたたち(おばさんたち)
  • Các ông bà(カック オン バー):あなたたち(おじいちゃん、おばあちゃんたち)

また、「Mọi người(モイ ンゴイ)」という言葉は皆さんという意味ですが、あなたたちという意味でつかわれることもありますので合わせて覚えておくと便利でしょう。

2.3 三人称

人称代名詞 + ấy(アイー)

ベトナム語で三人称を表したいときには、人称代名詞の後ろに「Ấy(アイー)」をつける必要があります。

例を見ていきましょう。

  • Anh ấy(アイン アイー):彼(自分の兄や姉と同世代)
  • Chị ấy(チ アイー):彼女(自分の兄や姉と同世代)
  • Chú ấy (チュー アイー):彼(自分の両親と同世代)
  • Cô ấy(コー アイー):彼女(自分の両親と同世代)
  • Các ông ấy(カック オン アイー):彼ら(自分の祖父母と同世代)

3.特殊な人称代名詞

ある特定の間柄の人のみが使う特殊な人称代名詞もあるんです。

特殊な人称代名詞?

3.1 親密な間柄で使う人称代名詞

3.1.1 Tớ(ぼく) ←→ Cậu(きみ)

ある程度親密な仲になった同世代同士が呼び合うときに使われます。
日本語で言うところの「ぼくときみ」のような関係です。(あくまでイメージです)

「ぼく」と書きましたが、男女関係なく使うことが出来ます。

3.1.2 Tao(おれ) ←→ Mày(おまえ)

かなり親密になった同世代同士が呼び合うときに使われます。
日本語で言うところの「おれとおまえ」のような関係です。(あくまでイメージです)

「おれ」と書きましたが、男女関係なく使うことが出来ます。

3.2 Thầy / Cô(先生) ←→ Em(生徒)

先生と生徒は年齢の差にかかわらず上のように呼び合います。

「Thầy(タイー)」は男性の先生を、「Cô(コー)」は女性の先生を指す人称代名詞です。

生徒は男女問わず「Em(エム)」です。

3.3 Bố / Mẹ(お父さん / お母さん) ←→ Con(こども)

ベトナム語では、親とこどもの年齢差に関係なく上のように呼び合います。

Con は「こども(一般)」という意味の名詞としても使われますから、自分のこどもに対して「こども!」と呼んでいるのと同じです。

日本では自分のこどもを「こども!」と呼ぶことはないので少し戸惑いますよね(笑)

4.敬称としての人称代名詞

ここまで様々な人称代名詞を紹介してきました。
最後にベトナム語の人称代名詞は敬称としての役割も果たすというお話をしたいと思います。
敬称とは「さん」や「様」のように、人名に添えて敬意を表す言い方のことです。

例を挙げてみます。

上の図は23歳男性の山田さんと、18歳女性の佐藤さんが話をしている様子です。

山田さんにとって佐藤さんは「弟や妹と同世代」なので、Em と呼ぶことが出来ます。

一方佐藤さんにとって山田さんは「兄や姉と同世代の男性」なので、Anh と呼ぶことが出来ます。

この状況で、佐藤さんが山田さんを呼ぶときには「Anh Yamada!(山田さん!)」が適切です。

もしも「Yamada!(山田!)」と呼んだら、呼び捨てになってしまい大変失礼だからです。

このように人称代名詞は敬称としての役割も果たしますので、しっかりとマスターしましょう。

僕が28歳、ハインさんが23歳だから…

私はけんじさんのことを「Anh けんじ」と呼ぶのが適切です。

なるほど。
こうやって相手に敬意を示すのか。


以上で終わりです。
人称代名詞はすべて覚えられそうですか?

なんせ種類が多いから結構時間かかりそう…

街を行き交う人たちを見て、
「あの人は Cô かな?」
「あの人は Anh かな?」
って考えながら歩いてみてください(^^)/

そうします!

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    筆者プロフィール

    サイト管理者
    ゆたか

    ▶関東の国公立大学卒の社会人 ▶大学2年次にベトナムのハノイ大学で1年間の語学留学を経験 ▶現地で日本語教師として1年間活動した経験あり ▶以降ベトナムの魅力にとりつかれ本ブログで情報発信中

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