ベトナム国旗の意味と歴史。星の意味は?なんで赤地なの?

歴史
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皆さんはベトナム国旗の意味を正確に理解していますか?

「なぜ赤と黄色なのか。」
「真ん中にある星の意味は何なのか。」

答えられる人は少ないかと思います。

ということで今回は、ベトナム好きなら知っておきたいベトナム国旗の意味と歴史について徹底解説していきます!!

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ベトナム国旗の意味

ベトナム国旗は赤地に黄色い星が描かれており、正式名称を『金星紅旗』といいます。

それぞれの部分にどのような意味が込められているのかを見ていきましょう。

赤地の意味

赤地には主に2つの意味があります。

1つ目は「社会主義の象徴」です。
社会主義とは、平等で公正な社会を目指す思想のことです。
現在のベトナムは市場経済を取り入れ、社会主義的な要素は薄まっていますが、国旗が作られた当時はより強い社会主義体制を敷いていました。

2つ目は「血」です。
この血はベトナム独立のために流されたものを表おり、多くの苦労の末にベトナムという国家が成り立っていることを象徴しています。

星の意味

ベトナム国旗の真ん中には、黄色く大きな星が描かれています。
5つの先端があることから、これを「五芒星(ごぼうせい)」といいます。

五芒星の5つの先端はそれぞれ、「労働者・農民・兵士・青年・知識人」を表しており、各階層が一致団結して、より良い国を作っていくことを願って描かれたとされています。

ちなみに、ベトナム国旗は五芒星の一角が必ず真上を向いています。
よって、逆さ向きに掲揚することは禁止されています。

ベトナム国旗の歴史

1945年 ベトナム独立宣言

ベトミンの使用していた旧ベトナム国旗

1945年、ベトナム独立を掲げ活動していた、ホーチミン率いるベトミン(ベトナム独立同盟会)がベトナムの独立を宣言します。
それと同時に、ベトミンの使用していた旗(上図)がベトナム国旗として法的に認められました。

当時の国旗は現在の国旗と比べ、五芒星が少し丸みを帯びているのが特徴です。

1950年代半ば 南北分裂後

南ベトナム国旗

1950年代半ば、ジュネーブ協定により北ベトナム、南ベトナムの2国に分断されたベトナムは、南北で異なる国旗を用いるようになりました。
北ベトナムは金星紅旗を使用した一方で、南ベトナムは黄地に3本の赤線の入った旗(上図)を使用していました。

黄色は古くからベトナム民族を象徴する色とされ、さらに三本の赤い線はベトナム北部、中部、南部を表しています。

南北ベトナムが統一された現在、南ベトナムの国旗を所持することは「反政府」を意味しており、掲揚することが禁じられています。

南ベトナム国旗の掲揚は、外国人でも罰せられるから注意が必要です!

1975年 サイゴン陥落後

現在のベトナム国旗(金星紅旗)

1975年のサイゴン陥落によってベトナム戦争が終結すると、1976年から現在のベトナム国旗(上図)が使用されるようになりました。

スポーツの応援や国家の祝日など、重要な日には必ずこの国旗を振ったり掲揚したりします。

まとめ

今回はベトナム国家の意味と歴史をご紹介しました。

ベトナム国旗の持つ意味はデザインと同様にシンプルなので、覚えておくとベトナム人との会話の種になるかもしれません。
外国人が日本国旗の成り立ちを知っていると嬉しくなるように、日本人がベトナム国旗の成り立ちを知っているときっとうれしいはずです!

今後もベトナムに関する有益な記事を更新していきますので、ほかの記事もぜひ確認してみてくださいね!

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    筆者プロフィール

    サイト管理者
    ゆたか

    ▶関東の国公立大学卒の社会人 ▶大学2年次にベトナムのハノイ大学で1年間の語学留学を経験 ▶現地で日本語教師として1年間活動した経験あり ▶以降ベトナムの魅力にとりつかれ本ブログで情報発信中

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