ベトナムの通貨って何?
ベトナムの通貨単位は『ドン(Đồng)』です。
商品の価格などを表記する場合には、『Đ』と略されることが多いです。
ベトナムでは2011年以降硬貨は発行されておらず、ほぼすべての取引を紙幣で行います。
紙幣は500ドン札から50万ドン札まで合計9種類存在し、すべての紙幣にベトナム建国の父であるホー・チ・ミン氏の肖像画がプリントされています。
また、額の小さい500ドン、1,000ドン、5,000ドンは日本の紙幣同様紙でできていますが、それ以外の高額紙幣はプラスチック製です。
プラスチック製のお札は折り目が付きにくく、水に強いため非常に便利です。
最も額の小さい500ドン札は、近年のベトナムの著しい経済成長に伴って相対的に価値が低下し、500ドン札で買えるものがほとんどなくなってしまったことからあまり使用されていません。
日本の通貨と比べて桁が大きいため、ぼったくりに会わないように注意が必要です。
円との為替レートはいくら?
過去10年のドン円レートの推移が下のグラフです。
直近5年ほどは1ドン=0.0045円~0.0050円の間を推移しています。
2020年の年末からはやや円安傾向です。
ドン高円安の状態はたくさんの円を支払わないとドンと交換できないため、ベトナムから日本への旅行はお得ですが、日本からベトナムへの旅行は損をしてしまいます。
簡単に円換算するための計算方法
直近5年ほどのドン円レートは1ドン=0.0045円~0.0050円でした。
よって、『ドン → 円』に換算したい場合には200で割ると簡単に計算できます。
例えばハノイでフォー1杯は約30,000ドンです。
これを円換算すると、
30,000ドン ÷ 200 = 150円
となりますので、ハノイでフォーを1杯食べるには150円必要なことがわかります。
それとは逆に『円 → ドン』に換算したい場合には200を掛けると簡単に計算できます。
例えば日本にあるベトナム料理店で食べたフォーが1杯700円だったとします。
これをドン換算すると、
700円 × 200 = 140,000ドン
となりますので、日本でフォーを1杯食べるには140,000ドン必要なことがわかります。
どんなところで両替できるの?
それでは、ベトナムの通貨であるドンはどこに行けば両替できるのでしょうか。
ここでは主な交換場所を5つご紹介します。
空港
ハノイのノイバイ空港や、ホーチミンのタンソンニャット空港など、巨大都市の空港内には多くの両替屋があります。
それぞれのお店で大きな交換レートの差はありませんが、いくつかのお店を比較してみてから選ぶ方がリスク管理上良いかもしれません。
宝石店、貴金属店
市中にある宝石店や貴金属店でも両替が可能です。
至る所にありますので、急に両替が必要になった際には便利です。
ホテル
外国人が多く宿泊するような大きいホテルだと、フロントで円とドンを交換してくれることが多いです。
レートはあまりよくないことが多いですが、好きな時に好きなだけ両替できるため非常に便利です。
銀行
銀行での両替が一番安全な方法かもしれません。
しかし、銀行での両替にはパスポートやビザ等の提示が必要上、多くのベトナム人も利用しているため両替までに時間がかかってしまうというデメリットがあります。
ベトナムに滞在できる時間は限られていますから、両替に時間をとられてしまうのは少しもったいなく感じます。
ATM
三菱UFJ銀行のVISAデビットカードなど、海外のATMでの出金に対応しているカードを利用すれば、日本の口座からドンで出金することが可能です。
ATMは街のあらゆるところに存在しますから、好きな時に両替をすることができます。
多少手数料を取られてしまいますが、カードを1枚持っていればいつでもドンを引き出すことができるため、非常に便利です。
まとめ
- ベトナムの通貨単位は『ドン(Đồng)』。
- 通貨は全9種で硬貨はない。
- 直近5年間のドン円レートは1ドン=0.0045円~0.0050円。
- ドン表示の価格を200で割ると円換算できる。
- 両替は空港やホテルなど様々な場所で可能。
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