ベトナム統計局にある興味深いデータを分かりやすく皆さんにお伝えする【ベトナム何でも統計局】。
今回はベトナムの人口、人口密度に焦点を当てていきたいと思います!
もうすぐベトナムの人口が日本を追い抜くって知っていましたか?
それではいってみましょう!!
1.人口
2019年のベトナムの人口は9648万4千人です
日本の人口が1億2616万7千人ですので、かなり迫ってきていますね。
日本の人口は減少局面に入ってしまいましたが、ベトナムの人口は年々増加しています。
追い抜かれるのも時間の問題でしょう。
1.1 地域別人口
ベトナムの地域は東北部、西北部、紅河デルタ、北中部、南中部、中部高原、東南部、メコンデルタの8つに分けることが出来ます。
日本で言う、関東地方や関西地方のような区分です。
ベトナム統計局のデータでは西北部と東北部、北中部と南中部が一緒になっていましたので合計6つのデータを紹介していきたいと思います。
それぞれの呼称は以下の通りとします。
*北西部と東北部 → 北部 北中部と南中部 → 中部
それでは、6つの地域別の人口を見ていきましょう。
地域 | 人口(万人) |
---|---|
紅河デルタ | 2262.02 |
中部 | 2022.04 |
東南部 | 1793.03 |
メコンデルタ | 1728.25 |
北部 | 1256.93 |
中部高原 | 586.13 |
紅河デルタは面積が小さいのにかなり人口が多いですね。
紅河デルタにはベトナムの首都ハノイがあるからでしょう。
逆に中部高原や北部は面積が大きい割には人口が少ないですね。
これらの地域は山岳地帯ですので、そういったことが影響しているかもしれません。
ちなみに関東地方の人口は4356万人ですから、紅河デルタの約2倍の人口を抱えていることになります。
日本の人口の一極集中具合が見て取れます。
1.2 省別人口
次は省別の人口を見ていきましょう。
ベトナムには全部で63の省があります。
日本で言う都道府県のようなものです。
厳密にいうとすべてが純粋な省というわけではないのですが、趣旨から外れますので今回は言及しません。
ベトナムの省別人口は以下のようになっています。
省名 | 人口(万人) |
---|---|
ホーチミン | 903.86 |
ハノイ | 809.39 |
タインホア | 364.58 |
ゲアン | 333.72 |
ドンナイ | 311.37 |
ビンズオン | 245.63 |
ハイフォン | 203.33 |
アンザン | 190.74 |
ハイズオン | 189.69 |
ダクラック | 187.26 |
タイビン | 186.22 |
バクザン | 181.04 |
ナムディン | 178.09 |
ティエンザン | 176.63 |
キエンザン | 172.37 |
ロンアン | 169.51 |
ドンタップ | 159.88 |
ザーライ | 152.02 |
クアンナム | 149.75 |
ビンジン | 148.78 |
フート | 146.64 |
バクニン | 137.86 |
クアンニン | 132.48 |
ラムドン | 129.93 |
タイグエン | 129.09 |
ハーティン | 129.03 |
ベンチェー | 128.91 |
フンイエン | 125.58 |
ソンラー | 125.27 |
カントー | 123.6 |
カインホア | 123.28 |
ビントゥアン | 123.23 |
クアンガイ | 123.19 |
ソクチャン | 119.95 |
カーマウ | 119.43 |
タイニン | 117.17 |
ビンフック | 115.48 |
ブンタウ | 115.22 |
ダナン | 114.11 |
フエ | 112.95 |
ビンロン | 102.26 |
チャービン | 100.93 |
ビンフオック | 99.78 |
ニンビン | 98.45 |
バクリエウ | 90.82 |
クアンビン | 89.66 |
フーイエン | 87.32 |
ハザン | 85.81 |
ホアビン | 85.58 |
ハーナム | 85.45 |
イエンバイ | 82.3 |
トゥエンクアン | 78.63 |
ランソン | 78.28 |
ラオカイ | 73.33 |
ハウザン | 73.22 |
クアンチー | 63.34 |
ダクノン | 62.58 |
ディエンビエン | 60.17 |
ニントゥアン | 59.1 |
コントゥム | 54.34 |
カオバン | 53.09 |
ライチャウ | 46.26 |
バックカン | 31.44 |
グラフでは観光地として有名な省を挙げてみました。
カインホアにはビーチで有名なニャチャンが、ラオカイにはベトナム最高峰のファンシパン山のあるサパがあります。
やはりハノイとホーチミンの人口の多さは群を抜いていますね。
ダナンやフエも日本人に人気の観光地ではありますが、規模はそれほど大きくないことが分かります。
ちなみに東京都の人口は1395万人ですから、かなり多いですね。
ホーチミンやハノイは神奈川県や大阪府と同じくらいの人口です。
2.人口密度
続いて人口密度も見てみましょう。
人口密度とは、1キロメートル四方の土地に平均して何人が住んでいるかを表すものです。
日本の場合は約38万平方キロメートルの土地に1億2616万7千人が住んでいますから、
1億2616万7千 ÷ 38万平方キロメートル
で人口密度が求まります。
2019年の日本の人口密度は336人/㎢でした。
一方ベトナムの人口密度は、290人/㎢です。
ベトナムの方が日本より国土が狭いですから、人口密度は大差がありませんね。
2.1 地域別人口密度
では、人口密度を地域別にみてみましょう。
地域区分は先ほどと同じ、北部、紅河デルタ、中部、中部高原、東南部、メコンデルタの6つです。
地域 | 人口密度(人/㎢) |
---|---|
紅河デルタ | 1064 |
東南部 | 761 |
メコンデルタ | 423 |
中部 | 211 |
北部 | 132 |
中部高原 | 108 |
紅河デルタの人口密度さすがです。
あの小さなエリアに人口があれだけいれば無理もないでしょう。
ちなみに関東地方の人口密度は1343人/㎢、近畿地方は672人/㎢、四国地方は196人/㎢です。
そう考えると全体的に日本の方が人口密度は若干高そうです。
2.2 省別人口密度
今度はより詳しく、省別でみていきましょう。
省名 | 人口(万人) |
---|---|
ホーチミン | 4385 |
ハノイ | 2410 |
バクニン | 1676 |
フンイエン | 1350 |
ハイフォン | 1302 |
タイビン | 1174 |
ハイズオン | 1137 |
ナムディン | 1067 |
ハーナム | 991 |
ビンフック | 934 |
ビンズオン | 912 |
ダナン | 888 |
カントー | 859 |
ニンビン | 710 |
ティエンザン | 704 |
ビンロン | 670 |
ブンタウ | 582 |
アンザン | 539 |
ベンチェー | 538 |
ドンナイ | 531 |
ドンタップ | 472 |
バクザン | 465 |
ハウザン | 451 |
チャービン | 428 |
フート | 415 |
ロンアン | 377 |
タイグエン | 366 |
ソクチャン | 362 |
バクリエウ | 340 |
タインホア | 328 |
タイニン | 290 |
キエンザン | 272 |
ビンジン | 245 |
カインホア | 240 |
クアンガイ | 239 |
フエ | 230 |
カーマウ | 229 |
ハーティン | 215 |
クアンニン | 214 |
ゲアン | 202 |
ホアビン | 186 |
ニントゥアン | 176 |
フーイエン | 174 |
ビントゥアン | 155 |
ビンフオック | 145 |
ダクラック | 144 |
クアンナム | 142 |
クアンチー | 137 |
トゥエンクアン | 134 |
ラムドン | 133 |
イエンバイ | 119 |
ラオカイ | 115 |
クアンビン | 112 |
ハザン | 108 |
ザーライ | 98 |
ダクノン | 96 |
ランソン | 94 |
ソンラー | 89 |
カオバン | 79 |
バックカン | 65 |
ディエンビエン | 63 |
コントゥム | 56 |
ライチャウ | 51 |
ホーチミンの人口密度は異次元ですね(笑)
大阪の人口密度が4631人/㎢ですからホーチミンとほぼ一緒です。
大人気の観光地サパのあるラオカイは北部の山岳地帯という立地条件も影響して、たったの115人/㎢です。
ちなみに日本で一番人口密度が低い都道府県は北海道で、67人/㎢です。
まとめ
人口と人口密度を見た限りでも、ホーチミンとハノイの二強といったところが現状でしょうか。
これからのベトナムの課題は地方の活性化かもしれません。(日本もだけど。)
ベトナムのこれからに注目ですね!
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