ベトナム旅行の楽しみの一つと言えばビールですよね。
実は、ベトナムはビールの消費大国って知っていましたか?
ベトナム独自の発展を遂げたビールから、外国産のビールまで、ベトナムに行ったら飲みたいおすすめのビールを10種ご紹介いたします。
また、日本にいても味わえるビールもありますので、是非最後までご覧ください!
ベトナムのビール消費量は世界第9位!
2022年末にキリンホールディングスが発表した「2021年 世界主要国のビール消費量」によると、ベトナムの年間ビール消費量は415.9万klで、世界第9位でした。
第8位の日本との差はわずか2.9万klで、ベトナムと日本の人口動態を考慮すると、いつ順位が逆転してもおかしくない状況です。
ベトナムのビールの歴史
ベトナムのビールの歴史は19世紀末ごろまで遡ります。
当時フランスからの植民地支配を受けていた影響から、フランス軍人や駐在員によって最初のビールが持ち込まれました。
それまではお米から作られるビールが一般的でしたが、ハノイでは1890年に、ホーチミンでは1875年に小麦を原料としたビール醸造所が開業し、徐々に普及していきました。
今日では、ベトナムが東南アジア最大のビール生産国となっています。
ベトナムのビールの特徴
ベトナムのビールの特徴は、日本のビールより口当たりが柔らかく、飲みやすいということです。
ベトナムの夏は40℃近くまで気温が上昇する日もあり、さらっとしていて飲みやすい銘柄が好まれます。
コップに氷を入れてビールを飲むという習慣も相まって、何杯でも飲めてしまうのがベトナムのビールの特徴です。
ベトナムには各地に「ビアホイ」と呼ばれる大衆酒場があります。
安価でおいしい料理をビールとともに楽しめるとあって、休日のみならず、平日も多くのお客さんでにぎわいます。
ベトナムのビールおすすめ10選!
ここからは、ベトナムに1年間の滞在実績がある筆者がおすすめする、ベトナムで楽しめるビール10選をお届けします。
サイゴンビール(Bia Sai Gon)
サベコ社が製造する口当たりが柔らかく、飲みやすい味わいが特徴のビールで、ベトナムで最も人気のある銘柄の一つです。
通常のサイゴンビールに加え、さらに飲みやすくなったサイゴンラガー、アルコール度数がやや高めで特徴的な風味のあるサイゴンスペシャル、 海外輸出用に開発されたサイゴンエクスポート、最高品質の原料から作られるサイゴンゴールドなど、幅広い製品を取り揃えています。
ハノイビール(Bia Ha Noi)
ハベコ社が製造する、爽やかで軽い味わいと、モルトとホップの風味のバランスが絶妙なラガービールです。
通常のハノイビールのほかに、風味が強く、最高品質の原料から作られるハノイビールプレミアムも人気の銘柄です。
タイガービール(Bia Tiger)
タイガービールはベトナムのインドシナビール社が製造する世界的名ブランドです。
現在、世界50か国以上で販売されており、鮮やかな黄色、フレッシュな香り、マイルドな苦味が特徴です。
タイガーホワイトビールやタイガーブラックビール、タイガーシルバービールなど原料によってラベルの色が異なります。
ハイネケン(Bia Heineken)
日本でもおなじみ、オランダのビール醸造大手のハイネケンインターナショナル社が製造するビールです。
鮮やかな黄色と軽い味わいで非常に飲みやすく、小規模なパーティーから大規模なイベントまでさまざまな場面で愛飲されています。
どのビアホイにも必ずと言っていいほどおいてある、定番中の定番です。
333ビール(Bia 333)
サベコ社が製造するビールで、1975年の発売から現在に至るまで、多くのベトナム人に愛されています。
マイルドな苦味と心地よいホップの香りが特徴で、飲み心地も非常にさわやかで、暑い夏にはぴったりのビールです。
瓶ビールは長方形の特徴的な形をしており、消費者が一目で識別できるような工夫が施されています。
333ビールエクスポートや333ビールゴールド、333ビールシルバーなど、原料によって様々な種類があり、スーパーマーケットやコンビニ、レストランなどで広く流通しています。
フーダビール(Bia Huda)
ベトナム中部の古都フエ名産のビールで、1994年に発売されました。
豊かで独特な味わいが特徴で、フーダゴールドビールやフーダラガーなど多くの種類があります。
特にフーダゴールドビールは、ほんのり甘くて滑らかな味わいが特徴のフーダビールブランドを代表する商品で、2010年に開催された第 7 回国際ビールフェスティバルでは金賞を受賞しました。
バドワイザー(Bia Budweiser)
アメリカのバドワイザーブルーイング社が製造するラガービールで、高品質の大麦から引き出される特徴的で豊かな味わいが人気です。
1991年からベトナムに進出しており、バドワイザーマグナムやバドワイザーゼロなど種類も豊富です。
ベトナム全土のスーパーや大衆酒場で見られるほど、ベトナム社会に馴染んだビールです。
ラルービール(Bia Larue)
サベコ社が製造するビールで、ナッツのような香りと苦味たっぷりのマイルドな味わいが特徴のビールです。
主にダナンやフエ、クアンビンなどのベトナム中部の省で生産、消費されていることから、「ベトナム中部の人々のビール」とも呼ばれています。
ラルークラシック、ラルースペシャル、ラルーエクスポート、ラルーライトなど種類も豊富で、世界中の多くの国に輸出されています。
ベトナムビール(Bia Viet)
1993年にサベコ社によって製造が開始されたビールで、独特の風味が特徴的なビールです。
ベトナムビールホワイトや、ベトナムビールライトなど種類も豊富です。
近年は商品の広告やマーケティング活動に力を入れており、スポーツイベントなどのスポンサーとして見かけることがあるかもしれません。
チュックバイックビール(Bia Truc Bach)
サベコ社が製造しており、クセのないシンプルな味わいと、飲んだ後の爽快感が特徴のビールです。
サベコ社が醸造所を構えるハノイのチュックバイック地区にちなんでつけられた名前で、ハノイだけでなく、ベトナム全土で愛されているビールです。
まとめ
ベトナムでは、国内で独自の発展を遂げたビールと、海外から入ってきたビールがあり、どちらも大衆に愛されています。
ベトナムの大衆酒場「ビアホイ」に行くときには、是非、それぞれの料理に合ったビールを探してみてくださいね!
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