ベトナム最古の大学として知られるハノイの「文廟」。
ハノイを代表する遺産の一つですが、その歴史を詳しく知る人は多くないのではないでしょうか。
今回は、ハノイにある文廟の歴史や見どころ、料金や営業時間まで徹底的に解説していきたいと思います!
文廟はどこにある?
文廟はハノイのドンダー(đống đa)地区にあります。
ハノイの中心地に位置するホアンキエム湖から徒歩20~30分程度でたどり着ける距離で、ハノイを観光するうえで外せないスポットになっています。
市内バスで行く際には、02, 23, 38, 25, 41のいずれかのバスに乗ることでたどり着くことができます。
文廟はベトナム最古の大学
文廟とは「孔子廟の」別名です。
儒教の考え方が広く根付いているベトナムでは、儒教の創始者である孔子を祀る廟が全国各地に点在しています。
ハノイの文廟が建立されたのは1070年のこと。
その6年後に大学が開校され、王族に近しい人々や官僚などが通うことを許されていました。
このような経緯から、学問分野におけるご利益があるとされており、ベトナムの受験生やその親、多くの外国人観光客が訪れる観光地となりました。
文廟(Văn Miếu)と國子監(Quốc Tử Giám)
一般的に「文廟」と呼ばれているこの遺跡ですが、実は2つに分けることができます。
それが「文廟」と「國子監」です。
文廟は創設者のリー・タイン・トン(Lý Thánh Tông)王をはじめ、儒学の賢人とその妻を祀っているのに対し、國子監は宮廷の王族や貴族の子供たちが通う学校として、リー・ニャン・トン(Lý Nhân Tông)王が築いた建物のことを指します。
1253年には、時の権力者チャン・タイ・トン(Trần Thái Tông)王により施設の拡充が図られ、ここから多くの優秀な人材が輩出されることとなりました。
文廟の営業時間と料金
文廟の営業時間は8:00~17:00です。
また、料金は2023年12月現在以下の通りとなっています。
区分 | 料金 |
---|---|
一般 | 30,000ドン(約180円) |
学生、60歳以上のベトナム人 | 15,000ドン(約90円) |
15歳以下の子供、障がい者 | 無料 |
まとめ
1000年近い歴史がある文廟は国内外から多くの観光客が訪れます。
特に大事な試験を控えている学生さん、また、その親御さんにはとても縁起の良いスポットですので、ベトナム旅行の一環で是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
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