ベトナムで漢字って使うの?漢字がベトナム語習得のヒントになる?!

文化
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先日サイゴンのとあるお寺に行ってきたのですが、漢字が書いてあってびっくりしました!

昔ベトナムでも使っていたんですよ。
厳密にいうとそれは『漢越語』というんですよ

『漢越語』?
見た目は漢字と同じですが、どう違うんですか?

じゃあ今回は漢越語について解説しましょうか。
漢越語を学ぶことは、ベトナム語学習にも役立つんですよ!

そうなんですか?!
解説よろしくお願いします!

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1.ベトナムに漢字ってあるの?

ベトナムに漢字はあります。
ベトナム語で使われる漢字のことを、特に『漢越語』と呼びます。

漢越語はお寺や古代王朝の宮廷など、歴史的建造物で見かけることが多いです。
これは、古くは漢越語が積極的に使われていたことの現れです。

現在のベトナムで漢越語は使われていないため、漢字や漢越語を読み書きできるのは日本語や中国語学習者のみとなっています。

なんで昔は漢越語を使っていたのに、現在は使っていないの?

それを知るために、漢越語の歴史を見ていきましょう!

2.漢越語の歴史

漢越語の歴史を3つの期間に区切って見ていきましょう。

①文字が存在しなかった北属期

ベトナムは紀元前111年〜938年の約1000年間、国境を接する中国大陸からの支配を受け続けていました。
この期間を『北属期』と呼びます。

古来日本と同様に、北属期のベトナムは中国大陸から強い影響を受けていました。
儒学や仏教、科挙などはこの時期にベトナムに入ってきた大陸文化の代表例です。

北属期のベトナムにはすでに独自の言語が存在しましたが、文字は存在しませんでした。

②独自の文字が発達した独立期

938年に中国大陸との戦いに勝利すると、約1000年間にも及ぶ北属期が終了し、『独立期』へと突入します。
しかし、独立後もしばらくは独自の文字は誕生せず、公文書などには北属期から引き続き中国語を使用していました。

そんな中15世紀にはいると、ベトナム独自の文字を使用しようという動きが活発になり、中国語をアレンジしたベトナム独自の文字が誕生しました。
この文字を『Chữ nôm(チュ ノム)』といいます。

これがいわゆる漢越語にあたります。

しかし、Chữ nôm(チュ ノム)は漢字よりも複雑なこともあり、一般庶民になかなか浸透しませんでした。

THƯ PHÁP HÁN NÔM – GIA HOÀ VẠN SỰ HƯNG

③アルファベットが定着した大航海時代

なかなか一般庶民に Chữ nôm(チュ ノム)が浸透しない中、17世紀初頭に転機が訪れます。

カトリックの宣教師であったポルトガル人、『フランシスコ・デ・ピナ』がラテン語のアルファベットを応用した「アンナム語(安南語)」を生み出します。
このアンナム語は、Chữ nôm(チュ ノム)よりもはるかにシンプルであり、教育の行き届いていなかった人々にもなじみやすい言語でした。

フランシスコ・デ・ピナ

また、それと同時期にフランス人宣教師の『アレクサンドレ・デ・ローデ』が、声調をつける文字を考案し、現在のベトナム語を作り上げました。
声調とはベトナム語や中国語に見られる、音の高低、発音の抑揚のことです。

こうして現在のベトナム語は誕生したのです。

アレクサンドレ・デ・ローデ

同化政策の一環としてアルファベットを普及させたようにも感じるなぁ。

確かにその意図はあったかもしれませんね。
しかし、現在のベトナム語が西洋由来なのは変わりありません。

3.漢越語がベトナム語習得に役立つ?!

ベトナム語は北属期からの影響で、単語の6~7割が中国語由来の『漢語』であるといわれています。

日本もベトナム同様、古来から中国大陸の影響を強く受けてきました。
一説によると、日本語の単語の約半数が漢語であるというデータもあります。

ベトナム語と日本語、双方ともに中国語由来の言葉が多いため、発音が非常に近い言葉がたくさんあります。

主なものを下記表にまとめてみました。

漢字読みベトナム語
愛国あいこくÁi quốc(アーイ クゥォック)
注意ちゅういChú ý(チュー イー)
判断はんだんPhán đoán(ファン ドアン)
同意どういĐồng ý(ドン イー)
国歌こっかQuốc ca(クゥォック カー)
楽観らっかんLạc quan(ラック クアン)
観察かんさつQuan sát(クアン サット)
感動かんどうCảm động(カーム ドン)
管理かんりQuản lý(クアン リー)

この表では代表例を挙げましたが、ほかにも同様の漢字はまだまだあります。

うまく活用すればスムーズにベトナム語学習を進めることができます。

ぜひ活用してみてください!!

4.まとめ

  • ベトナムの漢字は『漢越語』と呼ばれる。
  • 北属が終了したのち独自の文字『Chữ nôm(チュ ノム』が生み出されたが、普及しなかった。
  • ポルトガル及びフランスの宣教師により現在のベトナム語が広まった。
  • ベトナム語には日本語と発音の似ている単語が多い。

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    筆者プロフィール

    サイト管理者
    ゆたか

    ▶関東の国公立大学卒の社会人 ▶大学2年次にベトナムのハノイ大学で1年間の語学留学を経験 ▶現地で日本語教師として1年間活動した経験あり ▶以降ベトナムの魅力にとりつかれ本ブログで情報発信中

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