ベトナムの世界遺産『チャンアン』をボートで巡ろう！【ハノイからの行き方】

1．ベトナムの世界遺産『チャンアン』ってどんなところ？

チャンアン（Tràng An）はハノイから南に約100km、ベトナム北部のニンビン省に位置する街です。

ユネスコの正式な登録名は『チャンアンの景観関連遺産』といい、先史時代からの遺跡である古都ホアルー（Hoa Lư）、および紅河デルタ南部に発達したカルスト地形（石灰岩が雨水などによって浸食されてできた地形）が作り出す雄大な自然が一体となった世界複合遺産です。

ベトナムには計8つの世界遺産がありますが、チャンアンは2014年に登録されたベトナムで最も新しい世界遺産になります。

特に迫力満点の石灰岩が連なる湖をめぐるボートクルーズは、老若男女問わず多くの人が楽しめるチャンアンの人気アクティビティです。

2．ベトナム史のはじまり、古都『ホアルー（Hoa Lư）』

ベトナムは古くから中国による支配に苦しんできました。
そんなんか、968年に北部ベトナムを統一し、中国からの独立を果たした初めての王朝が丁朝（ディン朝）でした。

古都ホアルーはその丁朝（ディン朝）の都がおかれた場所です。

1010年にタンロン（現在のハノイ）に遷都するまでの約40年間、政治や経済の中心地として栄えていました。
世界文化遺産にも登録されているハノイの『タンロン遺跡』はホアローから遷都された2番目の首都です。

3．雄大な自然を感じるボートクルーズ

チャンアンを訪れたら必ず体験したいのが、迫力満点の石灰岩群を眺めるボートクルーズです。
2～4人乗りの小さな手漕ぎボートの上から眺める景色はまさに絶景です。

石灰岩群は長い年月をかけて雨水に侵食されてできたもので、2億4000万年前に完成しました。

クルーズは2時間30分～3時間で、現地に詳しい船頭さんがボートを漕ぎながら案内してくれますので安心です。

チャンアンには計48の鍾乳洞が存在します。
ボートによってくぐる鍾乳洞や数は違いますが、どの鍾乳洞も神秘的な雰囲気を醸し出いています。

ボートに乗るためにはチケットの購入が必要です。
チケットの値段は15万ドン（約750円）と非常にリーズナブルです。

4．ハノイからチャンアンまでの行き方

チャンアンまではハノイからバス、もしくは統一鉄道で行くのが一般的です。
それぞれの行き方について簡単に説明します。

①バスで行く場合

チャンアンに直接向かってくれるバスはありません。
バスで行きたい場合にはまずニンビンを目指す必要があります。

ニンビン行きのバスはハノイ中心部からタクシーで20分ほどのところにあるザップバットバスターミナル（Bến Xe Giáp Bát）から出ています。

ザップバットバスターミナル周辺地図

チケット売り場の職員の方は英語もわかりますのでベトナム語が分からなくても心配無用です。
チケットの料金は時期によっても異なりますが、片道約400円程度です。

ベトナムの高速バスの座席は寝台になっていること多く非常に快適です。

ニンビンまでの所要時間は2時間半ほどです。
ニンビン市内からチャンアンまでは10キロほどありますので、タクシーやバイクタクシーを利用して移動することになります。
バイクタクシーなら500円ほどでチャンアンまで送ってくれます。

②統一鉄道で行く場合

統一鉄道でチャンアンまで行く場合にもまず目指すべきはニンビンです。
ニンビン駅まではハノイ駅から約2時間かかります。

ハノイ駅周辺地図

ハノイ駅で直接鉄道のチケットを買うことも可能ですし、インターネットで予約することも可能です。
ハノイ駅で直接買う場合には当日買うのではなく2，3日前に買いに行くと確実に入手することができます。

インターネットからのお申込みはこちらからベトナム国鉄のサイトにアクセスしてください。
言語切り替え機能で英語に変更することも可能です。

統一鉄道の座席にはソフト・ハードの座席とソフト・ハードの寝台の合計4種類があります。
チケットの値段は座席の種類によって異なりますのでよく確認してから購入しましょう。

ニンビン駅についてからはバスで行く場合と同じです。
チャンアンまではバイクタクシーなら500円程度、普通のタクシーなら800円程度で行くことが可能です。